5H-01
サイバネティック・アバター認証基盤の設計思想 -自己主権型/分散型アイデンティティの提案-
○原田伸一朗(静岡大)
内閣府が主導する「ムーンショット型研究開発制度」では,ロボットや3Dアバターを用いて誰もが多様な社会活動に参画できるサイバネティック・アバター(CA)基盤を構築するとの目標が掲げられている.CAを安全・安心かつ信頼して利用できるようにするためには,ユーザやCAに係る認証技術の研究開発のほか,社会制度としての認証基盤の構築も必要である.本報告は,将来的にCAの認証基盤を整備・運用するフェーズを念頭に,国家やプラットフォーム事業者による中央集権型データベースシステムに伴う「監視」やセキュリティ・リスクを回避するため,「自己主権型アイデンティティ」「分散型アイデンティティ」の設計思想の導入を提案・検討する.