5G-06
シニア世代を対象とした情報教育の可能性についての考察 ―東京都立大学プレミアム・カレッジでのプレゼンテーションの授業実践を踏まえて―
○伏木田稚子,永井正洋(都立大)
ICT(情報通信技術)の利活用に対して,シニア世代のニーズは年々高まりつつある.市区町村やカルチャースクール主催の市民講座のほか,近年では,大学での生涯学習を通じた情報教育も展開され始めている.しかし,「パソコンを活用して学知を学ぶ」ために情報リテラシーが求められる場面で,どのような授業が効果的かは十分に議論されていない.
本研究では,東京都立大学プレミアム・カレッジにおいて全5回から成るプレゼンテーションの授業を実践し,その成果を学生の内省レポートから検討した.研究発表の意義ならびに内容と構成を学んだ上で,PowerPointを用いてスライドを作成し,5分間で発表する機会を通して,履修生は「考えを聴き手に伝えるツール」としてICTの強みを理解し,新しいことを学ぶ楽しさを体感していた.