情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5F-07
測色計を用いた客観的な皮膚の発赤評価
○金澤知典(愛媛県立医療技術大),富所雄一(群馬大),山田啓之(愛媛大),脇坂浩之(愛媛県立医療技術大)
アルコールパッチテストは,アセトアルデヒド脱水素酵素活性が遺伝的に低いALDH2変異型の人にアルコールを暴露すると生じる皮膚の発赤を利用した,ALDH2変異型のスクリーニング法である.しかし,アルコールパッチテストでは,検者の主観や経験,周囲の明るさ等により評価が影響され,この点で普遍性,客観性に課題が多いことが認識されている.本研究では,色を数値化する測色計を利用し,皮膚の赤色変化が検出可能かどうかを評価した.肉眼による判定結果と比較したところ,アルコール暴露後の皮膚の発赤を客観的に検出可能であった.