情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5E-05
1日以内に返ってきた「いいね!」がうつ病を予防する:ソーシャルネットワークサービスにおける無作為化統制実験。
○横谷謙次(徳島大),高野雅典(サイバーエージェント),阿部修士(京大)
Social Networking Service(以下、SNS)の主体的な使用は抑うつの改善と関連する一方、受動的な使用は抑うつの悪化と関連することが知られている。本研究では無作為化統制実験を用いてSNS利用者の主体的な使用を促し、彼・彼女らの抑うつが予防されることを示す。対象者は416名のアバターコミュニティアプリ「ピクパーティ」(日本のSNS)の利用者であり、朝方7時から8時に「いいね」を送る群、夕方7時から8時に「いいね」を送る群(以下、夕方群)、一日以内に「いいね」を送る群、及び待機群のいずれかに無作為に割り当てられた。夕方群は他の群よりも抑うつの症状が改善されることが確認された。また、夕方群は他の群よりも、1日以内に「いいね」のお返しをもらう頻度が高いことが確認された。