情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5E-04
可動式透過型ディスプレイを用いた搬送ライン向け作業支援システムの開発
○西本圭志(茨城県産業技術イノベーションセンター)
本研究では、搬送ライン上で行われる目視検査作業の支援を目的に可動式透過型ディスプレイを用いた作業支援システムの開発を試みた。本システムでは、検査カメラにより除去対象候補の位置を検出し、透過型ディスプレイを介して搬送ライン上の動きを考慮した除去位置を作業者に提示した。システム構築にあたり、作業者の目や透過型ディスプレイの位置に依らず除去位置を適切に指示することが課題であったため、RGBDカメラを用いてそれぞれの3次元位置を推定し表示位置を逐次的に補正する技術を開発した。さらに、構築したシステムにおいて、搬送ラインの速度ベクトルが既知の条件下で、透過型ディスプレイによる指示位置精度を評価した。