情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5D-03
マルチモーダル環境観測が可能な小型農業ローバーによる病害予測
○寺田憲司(能開大),藤波香織(農工大)
近年、世界中で農産物の生産に必要な肥料・農薬・資材が高騰し、作物毎の健康状態を把握できるデータ駆動型の精密農業が益々求められている。中山間地、不整地な小規模圃場が多い日本は更なる問題として高齢化・人口減があり、SDGs実現のためにも生産性の維持・向上を目的としたスマート農業に期待されている。以上の背景により、本研究では航空用ドローンでは取得が難しい箇所の観測が可能な小型農業ローバーを制作し、作物の画像・環境値を取得するマルチモーダル観測をすることで有能な営農判断を実現するデータ可視化手法を追及している。小型ローバー観測の特性と農作物の病害の特性に注目することで作物毎の病害予測を実現する可能性を見出した。