情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5D-01
漏水時における配水管内の水圧変化に着目した漏水検知方式の検討
○松林将希,髙田祥平(NTT西日本),藤島美保(NTT),森田智子,石原達也(NTT西日本)
現在、音聴棒などを用いた人手での漏水検知が行われているが、設備の老朽化や熟練技術者の減少などから、スキルレスな配水管内の漏水検知手法が求められている。本稿では、水圧計を使った漏水検知に着目し、漏水発生時における配水管内の水圧値の特徴を確認すべく、任意に配水経路をコントロールできる配水管模型を構築し、様々な経路と漏水箇所を組み合わせた76パターンの水圧データを収集・分析した。その結果、多くの構成パターンで、漏水箇所より上流及び下流それぞれにおける水圧変化に一定の傾向が見られることを確認した。また、本傾向に基づき、k近傍法を用いた分類実験を行ったところ、高い精度で漏水箇所を特定できる見通しを得た。