情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4ZM-01
仰臥位から端座位への体勢変換時における体幹回転運動合成信号を用いたFIM値推定
○藤谷 瞳,安部遼太郎,浜田百合,栗原陽介(青学大)
現在,リハビリテーションにおける患者の機能的自立度は,看護師等によりFIM値として評価される.しかし,在宅環境では看護師がいないため簡易的にFIM値を推定する手法が必要となる.本研究では,ベッドに仰臥位で寝た状態から端座位へと起き上がる動作を対象とし,上半身の運動からFIM値を簡易的に推定する手法を提案する.対象動作時の上半身の角度,角速度,角加速度を合成し,その合成した信号の時間-周波数にたいし確率分布を近似することでFIM値を推定する.19名の患者および5名の健常者から得られた44データをもとに提案手法の検証実験を行った.その結果,看護師が評価したFIM値と,提案手法により推定したFIM値の平均絶対誤差は5.13となった.