情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4ZL-02
統計機と電子計算機の転換期に見るコンピュータらしさに関する考察
○下條憲史,田中輝雄(工学院大),前山和喜(総研大)
本研究は現在多用な使われ方をしている「コンピュータ」を,その開発以前の統計機(械)と比較することで特徴を考察する.研究の対象は,国勢調査などに用いられていた統計機が電子計算機へと置き換わっていった期間における統計業務とそれに利用した機械類である.この転換によって必ずしもできることが増えていったのではない.機械のできない作業は人間が補うことで処理されていた.いずれはコンピュータの性能が向上することで解決するこの人間の働きと併せて機械を理解することによって,現在に通じるコンピュータの特徴を明らかにしていく.