情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4ZF-04
ダンスモーションの反復練習とその上達過程の可視化
○川西真美(お茶の水女子大),土田修平(神戸大),伊藤貴之(お茶の水女子大)
我々は,初学者が同一のダンスを反復的に練習した際の動作の差異や変化を可視化することで,ダンスのスキル向上に寄与する可視化システムを開発している.本手法では,同一人物による同一のダンスの練習を複数回計測する.そして各モーションに対して,ダンサーと講師の間の体格差を補正する体格補正,動作のタイミングを揃える時間補正,ダンサーの位置や身体の向きを揃える空間補正を適用し,補正後の各モーションを構成する手足などのパーツに対してクラスタリングを適用,クラスタリング結果を可視化する.ユーザはその可視化結果にもとづいて任意の複数のモーションを選んで,これらをアニメーション表示することで動作の差異や変化を確認することができる.本報告では可視化システムの処理手順や機能の説明に加えて,3種類のジャンルのダンスを対象として3人の初学者のモーションデータを計測し可視化した結果を示し,本手法の有効性を検証した.