情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4ZE-04
等価音源法を用いた音響拡散体による散乱音場の可視化
○鬼澤諒介,松橋 遼,津國和泉,池田雄介(電機大)
音場の可視化は、聴覚情報のみでは取得困難な音場の詳細情報を直感的に把握することができる。特に、物体に音を入射させた際に起こる音の散乱現象の可視化は、コンサートホールの設計などの室内音響設計時に重要となり、従来では境界要素法など数値シミュレーションを用いて表現されてきた。しかし、実測に基づいた可視化を行うには、測定点が膨大になることが問題となる。本研究では、等価音源法により音源からの放射音場と散乱体による反射音場を同時にモデル化し、推定した散乱音場を可視化する手法を提案する。シミュレーション実験により音場の推定精度を評価し、その結果を報告する。