情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4ZD-05
UniXcoderを用いたコメント文による不正コードの検出
○須藤智也,鳥居直哉(創価大)
大規模なソフトウェア開発において,OSS(オープンソースソフトウェア)を取り入れた開発が盛んである.通常,OSSは静的解析ツール等によって信頼性が担保されるが,colors.jsパッケージの事例の様に作者による意図的な不正コードの挿入の検出は難しい.本稿では,こうした不正コードの挿入に対して,ソースコード内で正当な動作が記されたコメント文とソースコードがある場合に,UniXcoderを用いてそれぞれの分散表現を算出し,その関連度から不正命令部分を特定する手法を提案している.CodeSearchNetを用いた評価実験では,関数の行数が少ない場合に有効であることを示した.