情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4ZC-08
遊休計算機を用いた分散システムのための負荷テスト環境の構築
○永島優也,東野正幸,高橋健一,川村尚生(鳥取大)
我々は,組織内の既存計算機が持つ遊休の計算資源を活用して運用可能な分散システムを提案している.遊休の計算資源を持つ既存計算機(遊休ノード)は,本来の使用者の操作によって通信回線の接続や切断が発生する.正規の手続きを取らないノードの参加や離脱は一般的にはノード障害として扱われる.しかし,我々が提案する分散システムではこれを正常系として許容する必要があり,そのためのテスト環境が必要となる.そこで本研究では,ノードの参加と離脱を遠隔から制御できる機構を開発し,既存の負荷テストツールと併用することで,遊休ノードの不安定な挙動をシナリオとして定義して実施可能な負荷テスト環境を構築した.