情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4ZC-04
情報取得に伴う流れに逆行する行動を考慮した群衆避難シミュレーションモデルの提案
○内藤 輝(静岡大),髙井峰生(大阪大学, カリフォルニア大学ロサンゼルス校),石原 進(静岡大)
大規模災害発生時,不通箇所や避難所の位置等に基づいて適切な避難経路を避難者に提供することは迅速な避難を可能とするために有用と見込まれる.しかしながら,避難者は必ずしも提供された経路で避難ができるとは限らない.他避難者の移動方向や密度などにより,望んだ方向に進めない可能性があるためである.また,情報の有無や避難者の特性によって,避難行動は変化すると考えられる.本稿では,セルオートマトンによる群衆避難シミュレーションにおいて,セルの収容人数を限定的に変化させることで,避難指示情報に従った行動に伴う周辺の避難者の流れに逆らう強さを反映させた移動モデルを提案する.