情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4ZC-03
QUIC通信に対するLDoS攻撃の可能性の検討
○川内谷玲己斗,久末瑠紅,稲村 浩,石田繁巳(はこだて未来大),中村嘉隆(京都橘大)
新たな通信プロトコルとしてQUICの利用が広がっている.このプロトコルには,再送制御や輻輳制御といったTCPにも備わっていたアルゴリズムが存在する.これらのアルゴリズムがLDoS攻撃の対象となる可能性がある.しかし,QUICに対するLDoS攻撃の手法や対策についての既存研究は存在せず,安全性が懸念される.本研究の目的は,QUICに対するLDoS攻撃を実現可能としうる脆弱性を明らかにし,今後発生する可能性のあるQUICを対象としたLDoS攻撃の対策に貢献することである.本稿では,LDoS攻撃の既存手法であるShrew手法がQUICの通信に攻撃しうる可能性が存在するのか検証した結果を報告する.