情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4ZB-06
隠れマルコフモデルによるスマートフォン依存患者の利用状態推定
○古澤 瞬(早大),浜村俊傑,米山暁夫,本庄 勝(KDDI総合研究所),小林七彩,治徳大介(東京医科歯科大学病院),内田真人(早大)
現在,スマートフォンへの依存が社会的な問題になってきている.医師がスマートフォン依存の患者を診察する際には,各患者のスマートフォンの日々の利用行動を把握する必要があるが,問診で患者から自己報告された情報の正確性を検証することは困難である.そこで本研究では,スマートフォン依存患者に対する医師の治療の支援を行うことを目的とし,ログデータに対して隠れマルコフモデルを適用することにより患者ごとのスマートフォンの利用状態の推定および比較を行う手法を提案する.本手法の有効性は,実際にスマートフォンの問題利用を原因としてインターネット依存外来に通院している人々を対象としたケーススタディによって検証された.