情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4ZB-03
装着時の曲げを考慮した衣類上の無線電力伝送用コイルの研究
○成田ジュースン,宇野 葵(豊橋技科大),宮路祐一(愛知工大),大村 廉(豊橋技科大)
 様々なウェアラブルデバイスの普及により,複数のデバイスを1つのバッテリーから充電可能にする研究が行われている.しかし,それらの研究では,デバイス装着時に発生する曲げについて十分な検討が行われていない.そこで本研究では,衣類上の無線電力伝送における装着時の曲げを考慮した最適なコイル形状を明らかにする.コイル形状として,正方形,円形,正六角形を採用し,受電側に曲げを発生させシミュレーションにより伝送効率を評価した.結果から,5cm×5cmのコイルサイズでは,どの組み合わせにおいても最大効率に大きな差はみられず,ズレ耐性において正方形同士の組み合わせが最も良いという評価が得られた.