情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4ZA-06
ヒューマンエラーの分析におけるストループ現象を伴う課題実施時の脳波分析手法の提案
○鈴木 圭,草信達也,菅谷みどり(芝浦工大)
重大事故につながり得るヒューマンエラーの分析において,脳波信号を用いた分析が行われている.脳の電気的な活動を計測した脳波信号を分析することで,ヒューマンエラー発生時の脳の状態を分析できる可能性があるためである.しかし,脳の状態を詳細に分析する手法は確立していない.そこで本研究では,詳細に分析する手法の検討を目的とした.エラーの種類を区別する質問票を導入しつつ,エラーが発生しやすいストループ現象を伴った課題を脳波信号の計測とともに実施した.そして,エラー発生直前の脳波信号とエラーの種類を分析した.その結果,エラーの発生とエラー発生直前の0.5秒間における,覚醒度を表す脳波の指標との関係が示唆された。