情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4Y-08
オントロジ推論を用いたヒヤリハットに基づく介護事故の予測と対策に関する検討
○古市卓巳,安井大希,撫中達司(東海大),青木三重子,豊川絢也,溝呂木信之(三菱電機ITソリューションズ)
我が国では、深刻化する少子高齢化とそれに伴う介護士の不足により、介護現場の就労環境が社会問題となっている。本研究はその様な環境に置かれる介護士の負担を軽減するとともに、被介護者を介護事故から保護することを目的としている。介護現場をはじめとした様々な組織企業では事故の芽と呼ばれる「ヒヤリハット」が日々記録、蓄積されている。本研究では介護分野におけるヒヤリハットをナレッジとしてオントロジ化し、それを用いて介護事故の推論と、その結果に対する対策案を出力する「ナレッジドリブン型の推論システム」を検討する。とりわけ、本稿では推論システムの核となるオントロジ構造を中心に検討する。