4U-02
MR空間における透過重畳表示手法の分析-仮想物体の不透明度が奥行き知覚に与える影響-
○中池天音,橋口哲志(龍谷大)
MR空間において実物体の内部に仮想物体を描画する際,仮想物体が実物体より前面に知覚される問題が発生する.この問題を解決するためには,物体表面,平面部分に特殊な効果を施す手法が提案されている.一方,実物体の平面に対してではなく,実物体の立体的な要素を含めた上での手法は調査が少ない.
そこで,本稿では仮想物体を表示するパラメータのひとつである不透明度に焦点を当て,実物体の立体的な視点から仮想物体が実物体の中に存在しているように知覚できる透過表現を確認する.それに加え,実物体の立体的な要素を強調することにより,その透過表現の効果に影響を与えるのか分析した.