情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4T-01
楽曲の繰り返し構造に基づいた音楽要約手法の提案
○川地奎多,酒向慎司(名工大)
近年,時間に対する重要性が高くなり,タイムパフォーマンス志向が動画や音楽などのコンテンツ産業でも増えている.また,音楽配信サービスの普及に伴い,人々は膨大な楽曲にアクセスしやすくなった今,楽曲を短くすることでより多くの楽曲を楽しめると考える.音楽要約に関する手法の提案は数少ないが,楽曲の全体的な雰囲気を把握できるような要約を目指すために,楽曲の繰り返し構造に着目した.楽曲にはAメロ,サビといった構造パートとその内部のメロディの2種類の繰り返し構造が存在すると考え,それらを削減する手法を提案した.本論文では,音楽要約の手法を提案に加え,評価実験を行うことでその有効性の検証を行った.