4S-05
対話時の心理的距離を縮めることを目的とした発話内容変換の提案とその検証
○滝田巧平,青柳西蔵,平井辰典(駒大)
本研究では,発話者のスピーチスタイル(話し方)を別のスピーチスタイルへと話者の声質を維持したまま変換するための発話内容変換技術を提案する.本技術は音声認識によって音声をテキストに変換し,データベースを用いて別の話し方へと変換した後,x-vectorによって抽出した話者埋め込みを条件付けとしてテキストから話者の声質を維持して音声を合成する.この技術によって一方の話し手のスピーチスタイルを敬体から常体に変換することで,対話時における話者間のスピーチスタイルに関する変化や心理的な距離を縮めることができるかを調査する一対一の遠隔通話を想定した実験を実施し,その結果を考察する.