4R-03
Viterbiアルゴリズムを用いた3次元骨格位置推定の高精度化
○齋藤一誠,中村友昭(電通大),八田俊之,藤田 渉,渡邉信太郎,三輪祥太郎(三菱)
生産現場における作業を効率化するためには,人の動作の計測・解析が必要となる.本稿では,複数のRGB-Dセンサと骨格検出を使用した動作計測における,3次元骨格推定を高精度化する手法を提案する.
RGB-Dセンサと骨格検出を利用した手法では,各骨格の2次元座標をDepth画像を用いて3次元座標へと変換する際に,骨格の2次元座標に対応するDepthを得ることができないといった問題や,骨格検出の誤差の影響で正確な位置が検出できないといった問題がある.
そこで提案手法では,各骨格位置の近傍の点から複数の候補位置を抽出し,フレーム間で骨格位置の移動量が小さいことと各骨格の整合性(右手首と右肘または左手首と左肘の距離)を利用し,候補位置から最適な位置を選択する.
実験では,セル生産作業を三台のRGB-Dカメラに撮影したデータを対象に,提案手法を用いることでより高精度な骨格位置検出が可能であることを示す.