情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

4J-04
FPGAにおける消費電力に基づくハードウェアトロイの検知
○市川竜己(電機大)
近年では、あらゆるものにIoTによる電子化が行われている。これによってハードウェアの高機能化が求められている。そこで高機能化に対応するために書き換え可能なデバイスであるFPGAが注目されている。しかし、FPGAに対して、悪意のある組み込み回路であるハードウェアトロイの危険性が懸念されている。本研究では、FPGAにAES暗号回路をプログラムし、この回路内にハードウェアトロイを組み込む。その後、FPGAの動作に必要な機能だけ動かした状態とシステムの機能を実行している状態を交互に切り替え、消費電力を計測する。そして、消費電力対してクラスタ分析を行い、特徴量を抽出する。この特徴量に基づいて外れ値検知を行うことで、トロイの検知を行う。