情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2ZM-08
生理指標を用いた感情の継続時間の評価手法の検討
○栗原蒼太,金井健太郎,馮  晨,菅谷みどり(芝浦工大)
近年,高齢者の増加による介護士の負担増加を軽減するためのロボットが普及している.中でも声がけロボットは高齢者の精神的な介護支援ができるため注目を集めている.しかし,既存のロボットは声がけのタイミングにより,相手を不快な感情とさせる可能性が指摘されている.
そこで本研究では,人の感情の継続時間を明らかにすることで,感情の切り替わりを把握し,声がけのタイミングを明らかにすることを目的とした.無意識の感情を計測するために脳波・心拍変動指標を用いた感情分析手法を用い,動画視聴後の感情を分析した.その結果,多くの感情継続は1分以内であった.このことから,1分程度での声がけが望ましいことが示唆された.