情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2ZM-04
食事動作の認識と音響提示による食行動の誘導
○滝澤 明,片桐昌樹,三枝 亮(神奈川工科大)
介護施設の利用者のQoLを高める方策として,食介護の重要性が指摘されている.食事介助の現場では一人の介助者が複数人の食事者を介助する場合が多く,食事者の意識が散漫になることで食事が停滞してしまう場面が見られる.本研究では,食事者が自助的に食事を進行することを目的とした食事誘導システムを提案する.本システムでは,食事動作や食事環境を映像認識し,音響や音声を生成して食事者の行動に介入することで食事への意識や行動を促す.食物の見えと種類を事前に教示し,指示された食物の種類や位置を音響や音声で案内する視覚障害者向けの機能を示す.また,ミラーリングによる口腔体操や咀嚼計測に関する高齢者向けの機能について構想を示す.