2ZG-02
CPR訓練システムによる動作・姿勢の分析検討
○山上泰樹,皆月昭則(釧路公大)
心肺停止という生命の危機を目の当たりにした時、唯一,市民に可能な救命法が心肺蘇生法(以下CPR)であるが、市民が心停止者に対して実施するCPRにおいて、胸骨圧迫時の正確な動作・姿勢の実技教育が確立していないというのが現状である。本研究ではAzure Kinect DKを用いて、正面と側面の2方向から胸骨圧迫時の上肢・下肢の姿勢を可視化するCPR訓練システムの開発によって、CPR動作時の姿勢と圧迫(除圧を含む)の客観的評価を可能にした。訓練システムは市民への正確な姿勢によるCPR実技教育・訓練を普及させると同時に、訓練記録データの解析によって未解明なCPRの動作・姿勢について考察した。