情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2ZF-05
片目閉じおよび4方向の視線を用いたショートカット入力手法
○小田優仁,高田崚介(神戸市立高専)
VRやMRゴーグルにおいて、視線認識を用いた、操作メニューの凝視による入力手法が用いられている。しかし視線がブレることにより、入力の判定に時間を要したり、誤判定されるといった問題がある。また、まばたきなどの補助動作を加えることによって、選択項目の決定などを判定する入力方式の研究がされている。
しかし、まばたきは普段の生活において意図せずに行う動作であるため、視線入力を開始するトリガ動作を組み合わせる必要がある。
そこで本研究では、片目閉じを補助動作とした、上下左右の4方向の視線によるショートカット入力手法を提案する。
提案手法では、片目を閉じてから開くまでを入力の開始と終了の判定に利用し、さらに左右のどちらの目を閉じたかによってショートカットの種類を切り替えできる。
提案手法は既存の視線インタフェースの補助操作として利用できる。
実験により提案手法の使用感や入力速度を評価し、その有用性を検証する。