情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2ZE-04
超音波触覚フィードバックを用いたAR空間におけるバーチャル物体の操作性とAR体験の向上
○江頭斗羽,尾崎友哉(長崎大)
ARやMR用のHMDには,VR用のHMDと違いその性質上,操作時にコントローラーを持たないため視覚情報のみで触覚フィードバックは得られない.そのため,ユーザーのAR空間上での操作を難しくし,現実空間での体験との乖離を広げる一因となっている.
そこで本研究では,超音波を用いて空間上に触覚を発生させるデバイスを用いて,仮想物体に触れたときに,その把持位置に合わせて異なる触覚フィードバックを発生させる仮想物体の操作方法を提案する.
これにより,オブジェクトと手の間の接触状態が触覚的にも判別できるようになり,AR空間におけるオブジェクトの操作性やAR体験の向上につながることを確認した.