情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2ZD-09
両面不透明スリーブを用いた数独のゼロ知識証明
○田中滉大,水木敬明(東北大)
数独に対するゼロ知識証明とは,数独の解を知る証明者がその解についての情報を一切明かすことなく,「解が存在し,証明者が解を知っていること」を検証者に納得させるというものである.2007年にGradwholらが数独に対するゼロ知識証明プロトコルを構築し,以後Sasakiらによって健全性エラーのないプロトコルが,RuangwisesとItohによってトランプカードを用いるプロトコルが提案された.2022年に著者らはUNOを用いるプロトコルを提案した.本稿では,UNOを用いるプロトコルのシャッフル回数を削減するため,「両面不透明スリーブ」を導入した新たなプロトコルを提案する.