情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2ZD-03
Paillier暗号を用いたデータベース演算プリミティブの実装方式とその考察
○内藤 華(お茶の水女子大),中野美由紀(津田塾大),小口正人(お茶の水女子大)
近年、あらゆるデータがデジタル化されコンピュータを介して処理されており、データ資源の管理や利用のためにデータベースシステムは不可欠なものとなっている。しかし、個人情報をそのままクラウドに保管することは情報漏洩のリスクがあるため、データを暗号化する必要がある。 準同型暗号という暗号化方式を用いることで、暗号文のまま処理を行うことが可能になるが、暗号文のサイズが大きい、処理に時間がかかるというように処理負荷が非常に大きくなることが知られている。本研究では、準同型暗号の一つであるPaillier暗号を用いてデータを暗号化、データベース演算プリミティブを実装し、演算手法による処理コストの比較、考察を行った。