情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2ZB-09
ヘルメット型ウェアラブルデバイスによる熱中症予兆検知に向けた実証実験と傾向分析
○坂元菜摘,片桐片桐(名工大),大山慎太郎(名大),大塚孝信(名工大)
近年の地球温暖化に伴い,日本国内の職場における熱中症死傷者数は増加の傾向にある.中でも,建設業では全業種の中で最も熱中症死傷者数が多く,毎年全体の約2割を占める現状となっている.加えて,建設業における労働者の高齢化が顕著であることを鑑みると,建設業従事者の熱中症リスクは年々高まっていくことが考えられる.そのため,本研究では建設業従事者の装着が必須であるヘルメットに環境センサや生体センサを統合したヘルメット型ウェアラブルデバイスを用い,熱中症予兆検知のため長期間の実証実験を実施した.測定されたデータを用いて分析を行った結果,本システムによる熱中症予測が可能となることが示唆された.