情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2Y-03
スマートフォンのフラッシュライトを用いた可視光通信手法における通信プロトコルの改善
○片倉尉浩,乃村能成(岡山大)
スマートフォンのフラッシュライトを利用した可視光通信は,計算機と接続するためのケーブルの用意やWi-Fi等の接続が不要である点から手間の少ない通信が可能であるが,フラッシュライトの点滅制御が不正確で,通信精度が高くないという問題がある.そこで本稿では,スマートフォンのフラッシュライトの特性について調査し,通信プロトコルの改善を行う.具体的には,フラッシュライトの点滅を受光素子に当てた際に発生する電圧を測定し,送信したい点滅と実際に受け取った点滅のズレについて調査した.その結果,点滅動作中の消灯時間のズレが大きいことが分かったため,データの復号に消灯時間を利用しない通信プロトコルを提案する.