情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2T-05
動的な密集回避を伴う移動者流の生成
○加藤 新,服部宏充(立命館大)
持続可能性の観点から、多様な機能を集約する都市構造の再編は有力なトレンドと考えられる。集約型の都市構造下では、多様なサービスとその利用者らが高密度で存在し、複雑な相互作用をする事になる。都市活動における快適性、そして昨今では公衆衛生上の観点からも、集団が密集し混雑した状況は回避される事が望ましい。筆者らは、マルチエージェント社会シミュレーション(MASS)で模擬した都市環境での移動者を、混雑状況を基に移動計画を任意の時間に変更可能なエージェントとして組み込む。高密度の都市空間内において非同期に発生する、利用サービス変更等の密集回避行動を内包した移動者流を生成し、その性質について検証を行う。