情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2R-02
顔画像の3次元化における3DMMの損失関数
○長門伊吹,李 嘉誠,能登正人(神奈川大)
現在,顔認識技術の分野において,個人識別やVRの発展などに伴い顔画像を3次元化する研究が盛んに行われている.しかし,マスクやサングラスなどの装着や,顔にかかる影があると個人識別に必要な特徴量の抽出が不十分になる.したがって遮蔽物の余計な情報がノイズとなり,正確な3次元化が困難になることが問題となっている.そこで本研究では,単一顔画像の3次元化に広く用いられている3D Morphable Model (3DMM)の精度向上を目的とし,その達成のために色彩の計算に使用する損失関数を提案する.評価実験の結果,マスクやサングラス,影などが顔の3次元化に与える影響を一部抑制する働きが確認できた.