情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2N-02
グラフ探索問題に帰着した弱識別器の連結による人物追跡
○鴨狩伸哉,豊浦正広(山梨大)
訓練しても識別精度が低いモデルは弱識別器と呼ばれる.先行研究では,ドアとイスに設置したセンサから得られるデータで訓練した際の利用者の識別率は,ドアが約95%であるのに対し,イスは約20%であった.本研究では,このような弱識別器を連結させて,人物の行動を追跡することを目的とする.提案手法では,複数人がドアやイスを利用した際に,利用した時刻と利用者の尤度が得られているものとして,これを時系列に従ったグラフで表現する.ドア・イスを利用した順序を見ることで,グラフ上の一連の行動がどの利用者によるものかが推定できるようになる.自作のデータセットを使用した実験結果から,提案手法が人物の行動追跡を可能としていることが示せた.