情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2J-02
グローバル履歴の時系列を考慮したパイプライン処理によるパーセプトロン分岐予測器の高速化
○小西貴大(阪工大)
プロセッサにおける分岐予測手法の一つとしてパーセプトロン分岐予測があり,この予測手法は高い予測精度を示す.この手法は予測レイテンシが大きいという問題があるが,これに対して予測の際の内積処理をパイプライン化することが提案されている.しかし,予測精度の劣化する事が考えられる.本研究では劣化を抑えるためにグローバル履歴の時系列要素に着目して重要性を考慮した分岐予測器を設計した.直近の分岐命令の結果が予測精度に与える影響が大きいと考えて最近の履歴を用いた内積計算はパイプライン化せず正確に計算する.時間の経過した履歴はパイプライン化して高速化を図る.