2H-07
共感誘発映像刺激データセットの構築
○太田藍李,志水信哉,中根 愛(NTT)
「共感」は他者とのコミュニケーションにおける重要な心理システムであり、これまで捉えることができなかった共感を検出可能にすることで、相互理解・相互尊重が促進されるコミュニケーション支援が可能になると考える。共感認識手法の確立のために必要な共感データは、日常的な場面から収集することは難しく、統制された条件下で取得する必要がある。一方で、共感研究の歴史は浅く、実験室環境でデータを取得するための、特定の共感状態を意図的に誘発する実験刺激や実験系は未だ確立されていない。そこで本研究では、共感中の2者間の生体データに同期現象がみられるという先行知見に基づき、“被共感者“つまり映像の出演者の生体データを含む、2タイプの共感誘発映像刺激を制作した。