情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2E-05
LPWA移動通信におけるフェージング影響を考慮した最適パラメタ自動調整手法に関する研究
○佐藤剛至(情報通信研究機構レジリエントICT研究センター),滝沢賢一(NICT),坂本淳平,野林大起,池永全志,塚本和也(九工大)
LPWA通信の多くは無線フレーム長が数10ミリ秒以上となることも多く,長いエアタイムとなることから移動に伴って変動するフェージングの影響を受けることになる.このことから,ペイロード長に依存するエアタイムと通信成功率との間には関連性があり,LPWA通信におけるスループットに影響を及ぼしているのではないかと考えた.本稿では,920MHz帯LPWAについて,電波伝搬模擬装置とLoRa無線機を使用した実験を通じて,移動環境におけるフェージングとエアタイムとの間の関連性について検討を行い,移動環境へのLPWA通信の適用において,端末局の移動速度とアプリケーション要求に応じて最適な通信パラメタを自動調整するための手法の可能性について考察する.