近年、大規模なIoTネットワークの構築手段としてBluetooth meshが注目されている。Bluetooth meshでは、データ転送方式として通信範囲内の全てのノードにデータを転送するフラッディング方式が採用されており、これによりデータ到達率の向上が図られている。しかし、通信範囲内のノードが少ない場合、E2E(end-to-end)のデータ到達率が低下する課題がある。そこで本稿ではBluetooth meshを用いた環境モニタリングにおいて、通信範囲内のノードが少ないノードに対し、適切に送信回数のパラメータを増やすことで、消費電力の増加を抑えつつデータ到達率を向上させる送信回数の最適化の手法を提案する。