情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2D-04
他者の感性を利用した将棋学習方法の提案
○井阪 建,戸嶋巌樹,徳永陽子,中村高雄(NTT)
本研究では、将棋を題材として、他者の感性を利用した学習方法を確立するための検討を行った。得意戦法が異なる二人の女流棋士を参加者として、各局面に対する形勢判断と心地よさについて主観評価値を取得した。その結果、同じ形勢判断であっても心地よさが異なる局面が観察された。その際、他者の主観評価を参照できるようにすることで、局面に対する新たな視点の獲得につながった。これは他者の感性を参照して自分と異なる感性を知り、創造性の幅を広げる気づきが得られることを示唆している。