本研究では、サッカーの試合において計測されたボールや選手のトラッキングデータに基づき、それらの動きを仮想の3D空間上で再現し、試合の様子をバーチャルに観戦できるシステムを構築した。
具体的には、FIFAのEPTSフォーマットとして公開されているサンプルデータを対象に、これらを読み込んでwebGLで可視化し、ブラウザ上で様々な視点から観戦できるシステムとした。
またその際、ボールの軌跡と保有者に着目し、それらを付加情報としてフィールドに表示させる機能を提案、実装した。
構築したシステムを検証した結果、付加情報が無い場合と比べて試合の流れなどに関する分かりやすさが向上し、提案手法の有効性が示唆された。