情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

2A-05
人工衛星開発プロセスにおけるMBD(Model-Based Development)適用のためのモデル環境構築
○志村奈緒人,八木史也,利光直樹(三菱),阿部成由(三菱電機ソフトウエア),平山芳和,荻野慎平(三菱)
衛星搭載S/Wはウォータフォール型開発プロセスで開発を進めている。本プロセスはフェーズ毎に成果物/作業を完結し、品質管理が容易だが、設計検証が開発後半になることで問題発見が遅れ、スケジュール遅延に繋がるという課題がある。しかし、近年の衛星は機能が複雑化する一方、短工期の開発が求められ、より早い段階で問題発見が必要である。そこで、モデルベース開発(MBD)を導入し、設計・シミュレーションを繰り返すことで課題解決を試みている。MBD適用は、衛星設計モデルだけでなく、高精度な衛星模擬モデルの構築も必要である。本論文では、高精度な衛星模擬モデルを生成し、モデル環境を効率的に構築した手法について述べる。