1ZM-06
聴覚障害理解のための VR 環境音学習システムの開発と評価
○中村拓人(静岡大),伊藤隆浩,北 義子(武蔵野大),西村雅史(静岡大)
難聴者は、環境音から情報を得ることが困難であり、そのための学習が必要である。また、難聴者の聞こえは親にとっても想像しがたく、実際の親子であっても子どもの聞こえを理解することは難しい。
既に実写映像を用いた VR 環境音学習システムは開発されているが、音像との距離に変化がないため、生活環境に近いものではなかった。
本研究では、オブジェクトが近づいてくる映像を用いたシステムの開発を行った。それによって日常生活に近い環境で難聴者は効果的に学習を行うことができ、健聴者は難聴の体験を行うことができる。今回は、健聴者に使用してもらい、本システムの評価実験と音を認識してから音源定位を行うまでの時間を分析する。