情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1ZM-03
VRを用いた同名半盲下での読み特性の分析
○大岩穂峻(はこだて未来大),小橋元春,小林潤平(大日本印刷),川嶋稔夫(はこだて未来大)
視野障害は視野の部分的な欠損や, 物が歪んで見えるなどの症状をもたらす. ヒトが文書を読む場合には,周辺視野を用いて次の注視点を決定するため, 視野障害があることで停留(fixation)とサッカード(saccade)の動作をうまく行えず,読みに支障をきたすことがある. これまで視野障害における読みの研究は多く行われてきたが, 同名半盲の読み特性については詳しく知られていない. そこで, 本研究では視線計測機能を持つVRヘッドセットを用いて同名半盲のシミュレーションを行い, 読み特性を明らかにする. 実験の結果, 同名半盲下では求心性視野狭窄などとは異なる特徴的な視線運動が発生していることが明らかになった.