情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

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視覚障害者のための同形物体のリアルタイム認識システムの検討
○張 文軒,渡邊裕司(名古屋市大)
視覚障害者が牛乳パックや缶など日常生活で遭遇する同形物体を認識することは困難である。また、既存の視覚障害者向けの認識アルゴリズムのほとんどは道路検出に用いられており、色やテクスチャに基づくため検出速度が遅い。本研究では、高速な物体検出が可能なYOLOv5アルゴリズムを用いて、リアルタイムで同形物体を認識して音声で結果を通知するシステムを構築することを目的とする。同形物体として牛乳パックを選び、さまざまな色の光源下で最適な認識距離と性能を評価するための実験を行った。その結果、距離60cmで平均97%の認識率を達成し、各色の認識精度を向上させることができた。