1ZL-05
音声対話システムの行動表出と沈黙時の相互理解
○前土佐勇仁,三枝 亮(神奈川工科大)
介護施設の日常会話では介助者が被介助者の発話を十分に待ち,発話がない場合は介助者が続けて発話することで会話を継続させる場面が見られる.一方,従来の音声対話システムではユーザの発話がないと待機を続けるか会話を終了させる場合が多い.音声対話システムがユーザの無言を認識して発話を開始するためには,ユーザとシステムの発話が交差しないようにシステムがユーザに発話の意思を事前に示すと有効であると考えられる.本研究では,ユーザの沈黙や身体動作を認識し,CGキャラクタの身体動作で発話の継続や話者の交代を円滑化する音声対話システムを提案する.ユーザとシステムの行動表出により沈黙時の相互理解が高まり,自然な日常会話が実現される.