情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1ZJ-08
歴史的類推を促すための現代の因果関係検索学習支援システム
○松丸健太(拓大),池尻良平(東大),澄川靖信(拓大)
現代の歴史教育では,歴史と現代を関連させる力(以降,歴史的類推と呼ぶ)が重視されている.先行研究では,現代のニュースに類似する過去の因果関係を検索するシステムを用いて,歴史的類推を促進しうる授業設計が提案されている.しかし,この授業設計は学習者が既に一定の歴史を学習していることを想定しているので,学んだばかりの知識を使いながら歴史的類推を促進させることが難しい.本研究では,学んだばかりの過去の因果関係を用いて現代で生じている諸問題の解決方略を考える足場かけを提供する歴史学習支援システムを実現するために,過去の因果関係を入力すると類似する現代の因果関係を検索するアルゴリズムを提案する.