情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

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集団同調性バイアスを考慮した避難行動特性の検証 -災害レジリエンスを高めるために-
○山中健照,奥田隆史(愛知県大)
2013年,内閣府は災害レジリエンスに向けた取り組みを総合的に推進していくことが決定した.災害レジリエンスが高いと言われるための一つの要素に,災害による被害の低減がある.そのためには,避難行動が重要になる.しかし,避難行動は単独で行うものではなく,集団行動としての特徴を強く持つ.
その特徴の一つに,集団の中にいると同じ行動を取ってしまう集団同調性バイアスがある.避難行動では集団同調性バイアスがはたらき,避難行動をしないなど,判断を見誤ることがある.これを問題として,本研究では,マルチエージェントシミュレーションモデルを構築し,多くの人が避難行動をするための解決策を検討する.