1ZG-06
設計図書のない既存建築物の点群データから構築したBIM モデルを用いた維持管理
○鶴田 駿,窪田 諭,安室喜弘(関西大)
既存建築物の劣化や損傷により起こる事故は維持管理の不備が原因であり,適切な維持管理を行うためには設計図書が必要であるが,それが廃棄され支障を来すことがある.建築分野では,設計から施工,維持管理まで活用するBIM(Building Information Modeling)が活用されており,既存建築物の属性情報を3次元モデルと紐付けて維持管理を効率化できる.しかし,現状のBIMモデルは,設計段階で作成されることが多く,維持管理を行うために必要以上の情報を保持しており,維持管理に適したBIMモデルが必要である.
本研究では,設計図書のない既存建築物の維持管理のために,複数の計測機器により取得した点群データをもとに3次元のBIMモデルを構築し,維持管理に活用する仕組みを提案する.